鹸化(読み)ケンカ

デジタル大辞泉 「鹸化」の意味・読み・例文・類語

けん‐か〔‐クワ〕【×鹸化】

エステル加水分解されて酸とアルコールになる化学反応もと油脂(エステル)をアルカリ加水分解して石鹸せっけんを作る操作をさした。「鹸化作用」

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精選版 日本国語大辞典 「鹸化」の意味・読み・例文・類語

けん‐か‥クヮ【鹸化】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] saponification の訳語 ) エステル類の加水分解によって、カルボン酸とアルコールを生成する化学反応。もと、油脂・蝋(ろう)からせっけんを作るせっけん反応をいったが、さらに油脂を加水分解してグリセリン脂肪酸とを生成する反応や、脂肪酸を炭酸アルカリで中和してせっけんを作る反応も含めていうようになった。〔稿本化学語彙(1900)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鹸化」の意味・わかりやすい解説

鹸化
けんか
saponification

古くは油脂,ろうを水酸化アルカリと加熱加水分解して脂肪酸のアルカリ塩,すなわち石鹸をつくる反応をさしたが,現在は一般に,エステル類を加水分解してカルボン酸またはその塩とアルコールにする反応をさす。鹸化には普通アルカリ,酸または酵素が触媒として用いられる。

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