普及版 字通 「鹹」の読み・字形・画数・意味


20画

[字音] カンゲン
[字訓] しおけ・しおからい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は咸(かん)。〔説文〕十二上に「銜(かん)なり。北方の味なり」と同音を以て解するが、〔爾雅、釈言〕に「(にが)し」とあり、塩気をいう。その味は苦味を含む。〔本草綱目〕の李時珍説に、鹹は潤下の味、また減(げん)の音でよむときは塩土の意で、のちのの字義にあたるという。

[訓義]
1. しおけ、あく。
2. と通じ、塩土。

[古辞書の訓]
名義抄〕鹹 シハハユシ・シホカラシ 〔字鏡集〕鹹 ニガシ・シババユシ・シホカラシ・オホカラシ・カラシ

[熟語]
鹹解鹹苦・鹹鹹菜鹹壌・鹹水鹹潟・鹹泉鹹淡・鹹地・鹹土・鹹・鹹味鹹鹵
[下接語]
塩鹹・加鹹・海鹹・甘鹹・沙鹹・酸鹹・嗜鹹・食鹹・辛鹹・水鹹・腥鹹・石鹹・大鹹・味鹹・沃鹹・鹵鹹

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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