鹿橋(読み)しかばし

日本歴史地名大系 「鹿橋」の解説

鹿橋
しかばし

[現在地名]穴水町甲

甲の阿曾良かぶとのあそら宮古みやこを分ける入海に架かる橋。昔は入海が深く、阿曾良から宮古まで船では七〇―八〇メートルの距離であったのに、陸路では約二キロを要した。このため付近の大蓮だいれん寺住職恵寛の発願で、安永八年(一七七九)両地区より石垣を積出し、長さ約一五間の橋を架けた(能登名跡志)。人々はこれを記念し、阿曾良側の鹿橋たもとに鹿橋碑を造立した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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