麻布山水図(読み)まふさんすいず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「麻布山水図」の意味・わかりやすい解説

麻布山水図
まふさんすいず

東大寺東南院に伝来し,明治以後正倉院に納められた。8世紀の作。横長の麻布 (59× 178cm) に細い墨の線描で装飾的な山水を描いたもの。すなわち水波を一面に散らした間に3つの島を配し,人物動物草木などを細かく描き込む。風俗唐風であるが簡略化された描法には一種の和様化が認められる。もとは室内の上部に掛け連ねるため多量に作られたものと思われ,正倉院の2面のほか民間にも逸出している。

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