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黒人差別法 こくじんさべつほうJim Crow law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黒人差別法
こくじんさべつほう
Jim Crow law

アメリカ合衆国の南部諸州で,南北戦争後の再建期(→再建法)が終わる 1877年から公民権運動が盛んになる 1950年代までの間に制定された,アフリカ系アメリカ人(黒人)の分離を規定した諸法。1828年から上演されて人気を博した滑稽な黒人の演芸,ミンストレル・ショーの登場人物の名をとって,ジム・クロウ法と呼ばれた。1870年代末から南部諸州議会は,公共交通機関と学校で白人と有色人種を別々に扱うことを定める法律を相次いで成立させた。黒人の家系とみなされた者はみな,有色人種とされた。白人と黒人が対等の立場で接することがないよう,人種分離の場は公園,墓地,劇場,レストランなどに広げられた。こうした措置は「分離すれど平等」として 1896年のプレッシー対ファーガソン裁判で合憲とされた。しかし 1954年,ブラウン対トピカ教育委員会裁判で連邦最高裁判所は公立学校における人種分離を違憲とし,この判断がほかの施設にも適用されて,黒人差別法は撤廃されていった。(→黒人取締法

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