黒内村(読み)くろうちむら

日本歴史地名大系 「黒内村」の解説

黒内村
くろうちむら

[現在地名]古川町黒内

尾崎おざき山から流れ出す黒内川に沿い、北は信包のぶか村、西は稲越いなごえ(現河合村)。慶長一八年(一六一三)の飛騨国郷帳では小鷹利こたかり郷に属し、高三〇一石余。元禄検地反歩帳では高二〇四石余、田一九町一反余・畑一〇町余。「飛騨国中案内」では免四割八分六厘余、家数四八(うち百姓三七・門屋一一)。天明八年(一七八八)の村明細帳では安永午新田は七町四反余、家数五〇、男一三八・女一二五。


黒内村
くろないむら

[現在地名]岩手町黒内

黒内川と支流木谷内きやない沢・倍田ばいた沢沿いに広がり、東は葉木田はのきだ村、南は一方井いつかたい村。天和二年(一六八二)の惣御代官所中高村付では蔵入高一一石余、七ヵ年平均の免一ツ五分一厘三毛。元禄十郡郷帳では一方井村に入るとある。元文三年(一七三八)の給人書上によれば、浦上十次郎は当村で一四石余を知行し、「右村山王山御座候、栗の木少々立申候、御山奉行支配ニ而地添申候故手前百性相守申候」と記し、麻糸を作り、まれに出る無疵の駒を持馬にするとみえる。「邦内郷村志」では蔵分二一石余・給分一二三石余、家数一二、馬六六。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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