日本歴史地名大系 「岩手町」の解説 岩手町いわてまち 岩手県:岩手郡岩手町面積:三六〇・九三平方キロ岩手郡北東部に位置し、東は葛巻(くずまき)町、南は玉山(たまやま)村、西は西根(にしね)町、北は二戸郡一戸町に接する。町の北で奥羽山脈と北上高地が接し、総面積の八二パーセントが林野である。北部の西(にし)岳(一〇一八・一メートル)山麓の御堂(みどう)地区の山林を水源とする北上川が町の中央を南流し、横沢(よこさわ)川・大坊(だいぼう)川・江刈内(えかりない)川・丹藤(たんどう)川・古館(ふるだて)川・一方井(いつかたい)川・外山(そとやま)川を合せ、その流域に耕地が開け集落を形成する。町のほぼ中央を国道四号が通り、JR東北本線が並行して走る。沼宮内(ぬまくない)で国道二八一号が分岐し東に転ずる。中心地沼宮内には近世沼宮内通代官所が置かれ、盛岡藩の蔵があり、宿場町でもあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岩手町」の意味・わかりやすい解説 岩手〔町〕いわて 岩手県北部,北上川上流域にある町。 1955年沼宮内 (ぬまくない) 町と川口,一方井 (いつかたい) ,御堂の3村が合体,町制。町名は古代からの郡名に由来する。中心地区の沼宮内は奥羽街道の宿駅として発達した。物資の集散地であり,製材業も立地する。野菜栽培を中心に,米作やタバコの栽培が行われているが,かつては南部馬,キャベツが多く生産された。西方の丘陵斜面には,奈良時代末期の 14基に及ぶ浮島古墳群がある。町域の中央を JR東北本線が通り,平行する国道4号線は沼宮内で分岐,国道 281号線が久慈市へ通じる。面積 360.46km2。人口 1万2285(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by