黒尾町(読み)くろおちよう

日本歴史地名大系 「黒尾町」の解説

黒尾町
くろおちよう

[現在地名]伊万里市伊万里町いまりちよう

伊万里津の中でこの町だけが伊万里川右岸で、東にじよう山の丘が急崖で迫り、西は御船屋おふなやの佐賀藩海軍基地が隣接する。

「伊万里歳時記」の絵図をみると、伊万里川に架けられた延命えんめい橋を渡った所に黒尾町、その北部に御城馬場と記され、東部川端に役屋敷、西部山城やましろ町、その西隣に御本方御船蔵とその北隣に蓮池はすのいけ御船蔵がある。下流の川端に「ヨシハラ」「下ノ宮」、船蔵の西は松林と思われる絵が描かれている。また安政二年(一八五五)二月の郷村帳の伊万里津の中には「黒尾町・川端・山代町」とあるが、現在の小字名は、上黒尾・相生町あいおいちよう船屋町となって、山城(代)町は消滅した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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