黒岩郷(読み)くろいわごう

日本歴史地名大系 「黒岩郷」の解説

黒岩郷
くろいわごう

主として二ッ野ふたつの川・柳瀬やなぜ川と仁淀によど川に囲まれた地を、近世、黒岩郷と総称黒岩村ともいう。二ッ野川流域の四ッ白よつじろ村・弐ッ野ふたつの村・中野なかの村、柳瀬川流域のはら村・黒岩村・平野ひらの村、および現在越知おち町に属する柳瀬川・仁淀川合流地にある柴尾しぼお村・今成いまなり村と仁淀川流域の宮地みやじ村・浅尾あそお村・南片岡みなみかたおか村を郷域とする。黒岩村を本村とし、元禄郷帳は残り一〇ヵ村を黒岩村枝郷と記す。「土佐州郡志」には黒岩村とあり、「在庄田村北、東限能津村仏之登宇石神、西限横畠村、南限庄田村、北限片岡大川、東西六十町余、南北三十七町余、戸凡四百余、其土赤黒」とみえる。

紀州熊野御師の元弘三年(一三三三)三月一三日付の旦那注文(熊野那智大社文書)に土佐国の「くろいわとのゝ御一もん」がみえ、中世、この地に黒岩氏が在住していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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