黒森峠(読み)くろもりとうげ

日本歴史地名大系 「黒森峠」の解説

黒森峠
くろもりとうげ

会津若松市みなとはらと郡山市湖南こなん赤津あかつを結ぶ国道二九四号の峠で、標高六三〇メートル。かつては安積あさか郡と会津郡の郡境で、白河街道における険阻な峠として知られた。「新編会津風土記」の原村の項に「端村高坂の辰巳の方、七町十間余、白川街道にあり、左右に松樹多し、絶頂に至て両岩相束ね、狭隘にして並行くべからず、俗に咽究のどつまりと云、下路殊に嶮ければ雪中には縄を下げ置く、これを牽て往来せり、頂まで五町余東は赤津村に属す、西麓に一里塚あり」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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