黒津地浦村
くろつちうらむら
[現在地名]阿南市黒津地町
原ヶ崎の東に位置し、北を桑野川が東流する。黒土とも記される。古くは蛇原と称され、明暦年中(一六五五―五八)紀州藤代の商人が開いて墨浦と名付け、その後黒土と改称したという。坊として網屋町・土佐町・西町・窪町がある(阿波志)。正保国絵図に黒土浦とみえ、那東郡に属する。高三石余で、新田と注記される。天明六年(一七八六)の村々浦里男女人改帳(守野家文書)では男三一七・女三〇四・僧一〇。「阿波志」では土田は地方二〇〇歩余(田なし)、高一五石(別納墨銭二二万ほど)、家数一八四・人数七三五。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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