黒牧村(読み)くろまきむら

日本歴史地名大系 「黒牧村」の解説

黒牧村
くろまきむら

[現在地名]大山町東黒牧ひがしくろまき

熊野くまの左岸、南側に位置し、東は文珠寺もんじゆじ村、南は布目ぬのめ村・福沢ふくさわ村。正保郷帳の高一四〇石余、田方四町三反余・畑方四町九反余、新田高一五一石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の草高三〇七石、免六ツ二歩、小物成は山役四一三匁・鮎川役三匁・鱒役一匁(出来)とある(三箇国高物成帳)。天保一一年(一八四〇)の高免帳(杉木家文書)によれば、元禄五年(一六九二)の川崩れにより六五石の減石、享保八年(一七二三)二石の増石により草高二六〇石となる。


黒牧村
くろまきむら

[現在地名]富山市西黒牧にしくろまき

熊野くまの川右岸沿いに位置し、西は福沢ふくさわ村。江戸初期は加賀藩領黒牧村のうちで、万治三年(一六六〇)の領地替で熊野川右岸が富山藩領黒牧村、左岸が加賀藩領黒牧村(現大山町)となり、左岸の東黒牧に対し当村は西黒牧村と通称された。正保郷帳では高一四〇石余、田方四町三反余・畑方四町九反余、新田高一五一石余。明暦二年(一六五六)の村御印留によると草高三二一石、免六ツ二歩、小物成は山役一四九匁・鮎川役三匁。元禄一一年(一六九八)郷村高辻帳では「黒牧村之内」として高一四石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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