朝日日本歴史人物事典 「黒田土佐子」の解説
黒田土佐子
生年:天和2(1682)
江戸中期,甲斐国甲府藩主柳沢吉保の養女。江戸の人。上野国(群馬県)沼田藩主黒田直邦の妻。享保2(1717)年1月の江戸大火で常盤橋の本邸が焼失し本所石原の別邸へ仮住まいした折の生活記録『石原記』や,直邦没後養子直純が跡を継ぎ,上総国(千葉県)久留里藩主となったころの随筆風日記『言の葉草』全6巻(1750年代成立)を残し,大名家の日常生活を細かく描写している。
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報