20世紀日本人名事典 「黒田源次」の解説
黒田 源次
クロダ ゲンジ
大正・昭和期の美術史家,生理学者 奈良国立博物館長;元・満州医科大学教授。
- 生年
- 明治19(1886)年12月9日
- 没年
- 昭和32(1957)年1月13日
- 出生地
- 熊本県熊本市
- 旧姓(旧名)
- 有馬
- 別名
- 号=喪心亭,薼廬,別名=春日野 叟
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文科大学〔明治44年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士〔大正12年〕
- 経歴
- 京都帝大で心理学を専攻、大学院に進み、大正3年医学部副手となって生理学を学んだ。9年講師。13年文部省海外研究生としてドイツ留学、15年帰国して満州医科大学教授となり、生理学教室を担当。昭和6〜9年再び欧米に留学。満州の古文化調査と保存に尽力した。戦後21年満州から帰国、22年東京帝室博物館嘱託、同年国立博物館奈良分館長、27年奈良国立文化財研究所長兼任、同年奈良国立博物館長となった。編著書に「芭蕉翁伝」「条件反射論」「心理学の諸問題」「西洋の影響を受けたる日本画」「上方絵一覧」「長崎系洋画」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報