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春日野 かすがの

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

春日野
かすがの

奈良市の市街地東部,東大寺春日大社の間に広がる奈良公園 (名勝) の主要部。ゆるやかな起伏の洪積台地で,芝生におおわれ,ところどころに老杉やアセビが茂り,シカが群れ遊ぶ景勝地。『万葉集』に詠まれた植物を集めた万葉植物園などがある。

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デジタル大辞泉の解説

かすが‐の【春日野】

奈良市、春日山の麓一帯の野原。[歌枕]
「―の飛火の野守いでてみよ今いくかありて若菜つみてむ」〈古今・春上〉

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世界大百科事典 第2版の解説

かすがの【春日野】

歌枕。奈良の春日大社の境内から東大寺興福寺へかけてひろがる,平城京東郊の台地。現在の奈良市春日野町。《続日本紀》和銅5年(712)正月の条に見られるように,烽(とぶひ)を置いたので〈とぶひの〉とも称する。《万葉集》巻十〈春日野の浅茅が上に思ふどち遊ぶけふの日忘らえめやも〉,《古今集》巻一〈春日野の飛火の野守出でて見よいまいく日(か)ありて若菜つみてむ〉など多くの歌に詠まれた。【奥村 恒哉】

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大辞林 第三版の解説

かすがの【春日野】

奈良、春日山麓に広がる野。⦅歌枕⦆ 「 -の若菜つみにやしろたへの袖ふりはへて人のゆくらむ/古今 春上

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

春日野
かすがの

奈良市街地東部、若草山、御蓋(みかさ)山(三笠(みかさ)山)西麓(せいろく)の台地で、北は佐保(さほ)川、南は能登(のと)川に限られ、東は奈良公園内一帯から市街地に及ぶ。洪積層からなる緩やかな波状の台地で、一面芝生で覆われ、老杉が茂りアシビが群生し、シカが群れ遊ぶ光景は奈良公園の象徴をなし、観光客に親しまれている。市街地との比高は約15~20メートルで、北部に東大寺、中央に春日大社、興福寺があり、石川郎女(いしかわのいらつめ)の「春日野の山辺の道を恐(おそ)りなく通ひし君が見えぬころかも」(『万葉集』巻4)、読人しらずの「春日野はけふはな焼きそ若草の妻もこもれり我もこもれり」(『古今集』)など、多くの歌集に詠まれている。[菊地一郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の春日野の言及

【興福寺】より

…興福寺の寺地は平城京の左京三条七坊(外京)を占め,官営工事も加わって天平盛代には七堂伽藍をそなえた。なお四条七坊の一画の猿沢池が園池として,また東松原27町(春日野)が寺地に付加されたため,南方は元興寺,北東方で東大寺と寺地を接するに至った。 平城廃都の打撃はほとんど受けず,813年(弘仁4)に藤原冬嗣が南円堂(本尊不空羂索観音)を建立して盛運を授かったと伝えられるなど,藤原氏一門の崇信をあつめた。…

※「春日野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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