精選版 日本国語大辞典 「黙照」の意味・読み・例文・類語 もく‐しょう‥セウ【黙照】 〘 名詞 〙 仏語。黙々と坐禅するさまを形容したことば。もとは、南宋の初め、宏智正覚(わんししょうがく)の禅風に対して、禅の活きたはたらきを欠くものとして大慧宗杲(だいえしゅうこう)が用いた貶称であったが、宏智正覚はこの語を逆用して禅の正統を表わすものとし、「定慧円明」(禅定と智慧とがともにそなわり、円かで明らかなこと)の意に解した。[初出の実例]「大恵禅師の黙照(モクショウ)邪禅と呵し」(出典:雑談集(1305)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例