鼠宿村
ねずみじゆくむら
埴科郡最南端の村。南は小県郡との境の虚空蔵山と岩鼻の険があり、東は大峰山によって小県郡傍陽村(現小県郡真田町傍陽)に接する。西には千曲川が流れ、更級郡網掛村(現坂城町)と対する。北は谷川を境に金井村(現坂城町)に接する。元和八年(一六二二)真田領になるまでは、金井村・横尾村・新地村と併せて南条村であったが、この時金井村と横尾村は幕府領として分轄され、坂木五千石の中に組み入れられた。
南条は、嘉暦四年(一三二九)三月の諏訪社上社五月会頭役等結番定(守矢文書)に七番五月会分として「左頭、坂木南条薩摩十郎左衛門尉跡」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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