鼠類(読み)ネズミるい

最新 地学事典 「鼠類」の解説

ネズミるい
鼠類

学◆Muroidea 英◆muroids

ネズミ上科に属する齧げつ歯類の一群で,現生だけで約1,300種の齧歯目中最大グループ。この上科の細分については,キヌゲネズミ科(Cricetidae)・メクラネズミ科(Spalacidae)・タケネズミ科(Rhizomyidae)・ハタネズミ科(Ar-vicolidae)・ネズミ科(Muridae)などに分ける考えや,ネズミ科のみとして上記の各グループを亜科とする説など,種々の考えがある。ネズミ類の頭骨には咬筋の通る大きな眼窩下孔があり,頰骨弓の前下面には咬筋の付着する広いくぼみがある。一般に,犬歯・小臼歯はなく,特異な切歯と,上・下顎片側に各3本の大臼歯をもつ。種類によっては大臼歯の数が減少し,片側が各1本のみの場合もある。大臼歯の形態は多様。最古のネズミ類は,アジアの上部始新統産のクリケトドン(Cricetodon)や北米の下部漸新統産のユーミス(Eumys)で,いずれもキヌゲネズミ科。キヌゲネズミ科はその後,主に南・北米大陸で大発展する。キヌゲネズミ科を祖先として,中新世中期にネズミ科が,中新世後期~鮮新世初頭にタケネズミ科・ハタネズミ科・メクラネズミ科がつぎつぎと出現。これらのなかでは,ネズミ科・ハタネズミ科が著しく繁栄。ネズミ科は南アジア起原で,きわめて多くの種類に分化し,ユーラシアアフリカオーストラリア分布を広げた。ネズミ科のハツカネズミ・ドブネズミ・クマネズミは住家性で,人類の生活圏の拡大に伴って,全世界へ分布を広げた。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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