コンプリメンタリ型MOSFET(読み)コンプリメンタリがたモスエフイーティー(その他表記)complementary metal-oxide-semiconductor field-effect transistor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コンプリメンタリ型MOSFET
コンプリメンタリがたモスエフイーティー
complementary metal-oxide-semiconductor field-effect transistor

pチャネル・エンハンスメント型 MOSFETとnチャネル・エンハンスメント型 MOSFETという極性の相反する FET (電界効果トランジスタ) を相補的 (コンプリメンタリ) に用いた MOSFET。コンプリメンタリ型 MOSFETを用いたインバータ (反転) 回路において,一方の MOSFETが「オン」であれば他方の MOSFETは「オフ」であり,回路の静止時に流れる電流は漏れ電流のみ ( 10-9A 以下) である。動作時においても,回路が導通状態になるのは動作周期の一部だけであるため,消費電力が非常に小さい特長をもつ。また,電源電圧の変動や外部雑音に対して動作が影響を受けにくい同様な原理を用いた他の論理回路とともに,コンプリメンタリ型 MOS集積回路として広く用いられている。 CMOSと略されることが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む