さらむ

精選版 日本国語大辞典 「さらむ」の意味・読み・例文・類語

さら‐む

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「さり(然有)」の未然形推量助動詞「む」の連体形の付いたもの )
  2. ( 体言に接続して ) そのような。そういうような。
    1. [初出の実例]「さらん者がな、使はんとこそおぼゆれ」(出典:枕草子(10C終)三〇〇)
  3. そのような時。そのような事。
    1. [初出の実例]「さらんにとっては、且は後代(こうたい)のため、且は当時の祈祷にも、願書(ぐゎんじょ)一筆(ふで)かいてまいらせばやと思ふはいかに」(出典平家物語(13C前)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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