日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アダム(Theo Adam)
あだむ
Theo Adam
(1926―2019)
ドイツのバス・バリトン歌手。少年時代は生地ドレスデンの十字架合唱団員として活躍。当時ドレスデン国立歌劇場指揮者であったヨーゼフ・カイルベルトに資質を認められ、1949年同歌劇場でデビューした。1952年にベルリン国立歌劇場と契約、同年バイロイト音楽祭に初出演。以後、現代の代表的ワーグナー歌手として世界の歌劇場で活躍を続けるかたわら、モーツァルトの歌劇や歌曲にも力を注いだ。一方、1950年代から1970年代にかけてはバッハの宗教音楽でも活躍、カール・リヒターの指揮でカンタータを多数録音した。2006年、現役を引退。
[美山良夫 2019年1月21日]
『高橋英郎編著『モーツァルト・オペラ・歌舞伎』(1990・音楽之友社)』
[参照項目] |
| | |