ブライト(Richard Bright)(読み)ぶらいと(英語表記)Richard Bright

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ブライト(Richard Bright)
ぶらいと
Richard Bright
(1789―1858)

イギリスの内科医エジンバラ、ケンブリッジ両大学で医学を修め、1816年にロンドンの医学校で学位をとった。ロンドンで開業し、4年後からガイ病院の助手を勤め、1824年、正式に同病院の医員となった。タンパク尿浮腫(ふしゅ)を有する疾患腎臓(じんぞう)の病変によることを、臨床症状と剖検によって確かめ、1827年にその24例を報告した。以後、腎炎の研究を続けて、本症を詳しく分類記載したので、「ブライト病」「ブライト症候群」の病名が用いられるようになった。

古川 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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