ロンナン(隴南)地区(読み)ロンナン(英語表記)Longnan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンナン(隴南)地区」の意味・わかりやすい解説

ロンナン(隴南)〔地区〕
ロンナン
Longnan

中国西北地方,カンスー (甘粛) 省南端の地区。行政中心地のあるウートー (武都) 県など9県から成る。チベット (西蔵) 高原の縁辺部にあり,東をチンリン (秦嶺) 山脈,西をミン (岷) 山にはさまれて,平均標高は 2000mをこえる。チャン (長) 江水系のチヤリン (嘉陵) 江の支流パイロン (白竜) 江が中央部を流れる。中国の自然条件を南北に二大別する境界線上にあり,山地には森林が繁茂し,アブラギリナンキンハゼタケなど暖地性の植物が多い。薬草が豊富なことでも知られる。コムギのほかトウモロコシの生産が急速に増大し,ウシ,ウマ,ヒツジなどの畜産も発達。人口 241万 1553 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android