アブラギリ(読み)あぶらぎり

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アブラギリ
あぶらぎり / 油桐
[学]Aleurites cordata Steud.

トウダイグサ科の落葉高木。別名ドクエ。高さ10メートルほどになる。葉は心臓状の卵円形で先は尖(とが)り、しばしば浅く3~5裂する。長さは15センチメートルほど、葉柄も同程度の長さで、枝先に集まってつく。花は白色の5弁花、花弁の基部は初め淡黄色、のちに紅変する。果実は球形で直径2.5センチメートルほど、縦に3本の筋(すじ)が入る。中は3室に分かれ、それぞれに1個の種子が入る。種子を絞ってとる油を桐油(きりゆ)とよぶ。これは空気中にさらされると固化する乾性油で、水に対する抵抗性が強く、油紙や提灯(ちょうちん)に使う油紙をつくり、また塗料の溶剤とする。材は軽く、下駄(げた)や家具の材料とする。中国原産の栽培植物であるが、暖地では野生化して自生状態のものもある。またアブラギリは、シナアブラギリA. fordii Hemsl.やカントンアブラギリA. montana Wilsonなどのアブラギリの仲間の総称としても用いる。シナアブラギリの果実は直径3~5センチメートル、5個前後の種子が入り、油の質もよい。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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