上石上村(読み)かみいしがみむら

日本歴史地名大系 「上石上村」の解説

上石上村
かみいしがみむら

[現在地名]大田原市上石上

那須扇状地の西端、南東へ流れるほうき川東岸と台地の漸移帯にある。北は下大貫しもおおぬき(現那須郡塩原町)、南は下石上村。会津中街道が北西へ通り、集落北端で塩原湯しおばらゆ道と分岐する。上石神とも書き、上下二村合せて石神・石上ともいう。天正一八年(一五九〇)大田原氏が豊臣秀吉から安堵された本領のうち「いし上」とみえ、六〇三石五斗とある(「大田原藩領知覚書」伊藤安雄文書)。近世初めより大田原藩領。慶安郷帳に村名がみえ、田三九八石余・畑二〇四石余。おそらくこの高のうちには下石上村分も含まれると思われる。会津中街道の宿場で、元禄八年(一六九五)の会津中街道絵図(東泉栄治蔵)によれば、那須野ヶ原を横断して横林よこばやし(現塩原町)まで道法二里三町余で駄賃本馬七〇文・軽尻四四文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android