伊地村(読み)いじむら

日本歴史地名大系 「伊地村」の解説

伊地村
いじむら

[現在地名]国頭伊地いじ

宇良うら村の北に位置し、西は東シナ海に臨む。集落伊地いじ川下流の右岸に立地する(間切集成図)。絵図郷村帳に国頭くんじやん間切「いち村」とみえるが、乾隆二年帳は「いぢ」としている。絵図郷村帳には「当時無之」(享保二一年当時存在しないの意)と注記される「いたばか(村カ)」もみえるが、「南島風土記」はこれを当村の北東にあってティーチバカと俗称される古墳(義本王の古跡と伝える)の付近ではないかとしている。琉球国高究帳に村名はみえない。「琉球国由来記」では伊地村と記され、当村の拝所である神アシアゲは辺土名ノロが祭祀管轄

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報