北瀬崎(読み)きたせざき

日本歴史地名大系 「北瀬崎」の解説

北瀬崎
きたせざき

[現在地名]長崎市西坂町・大黒

船津ふなつ浦にある地名。宝永五年(一七〇八)抜荷対策のため北瀬崎など長崎湊内の要所六ヵ所に湊御番所が新設された(大村見聞集)。享保四年(一七一九)瀬崎御用米蔵跡を修造、同九年に北瀬崎御米蔵と命名され、蔵預・蔵番が配され、近国の諸大名領米や九州および石見の幕府領米が長崎会所を通じて市中に出された(長崎市中明細帳)。延享二年(一七四五)の長崎図(内閣文庫蔵)に「瀬崎御米蔵」が記され、「北瀬崎米蔵」の敷地は総坪数一千五六一坪(「長崎諸役所絵図」内閣文庫蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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