十六所神社(読み)じゆうろくしよじんじや

日本歴史地名大系 「十六所神社」の解説

十六所神社
じゆうろくしよじんじや

[現在地名]奈良市中町

霊山りようぜん寺本堂裏手の山腹にある。旧村社。十六所神を主神とし、左右に住吉神社・龍王神社が並び、さらにその左右に春日社・大神宮があり、これらが一棟の覆屋に入っている。もと霊山寺の鎮守であったが、明治初年に分離独立。本殿の棟木銘に「上棟弘徳元年甲子十月十三日」とあり、弘徳は私年号で至徳元年(一三八四)にあたる。蟇股には文安五年(一四四八)の墨書があるものもあり、住吉神社にも至徳三年の棟木銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android