合志郷(読み)こうしごう

日本歴史地名大系 「合志郷」の解説

合志郷
こうしごう

和名抄」東急本国郡部では郡名に「加波志」と訓を付す。合志郡の郡家の地と考えられる。正暦三年(九九二)一二月四日の太宰府天満宮託宣(天満宮託宣記)に「合志乃庄」がみえ、正平四年(一三四九)一一月一日の征西大将軍宮令旨写(阿蘇家文書)に「合志原合戦」とあり、同三年九月日の恵良惟澄軍忠状(同文書)菊池武重の軍が合志城に攻め寄せたことがみえる。


合志郷
かわしごう

「和名抄」所載の郷。諸本ともに訓を欠いて正しい読みは不明だが、肥後国に合志郡があり、同書東急本国郡部に「加波志」の訓がある。「大日本地名辞書」は、鶴田つるだ(現鶴田町)に音が合志と近い大字神子(カウシ)があるとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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