吉川経兼(読み)きっかわ つねかね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉川経兼」の解説

吉川経兼 きっかわ-つねかね

?-? 南北朝時代の武将
吉川経茂の子。母方三隅氏庶子として石見(いわみ)(島根県)永安(ながやす)別符などをゆずられる。貞和(じょうわ)5=正平(しょうへい)4年(1349)兄経貞との所領争いにかち,石見吉川氏の嫡子となる。三隅氏との関係から南朝方につき,観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)では足利直冬(ただふゆ)に属し,応安元=正平23年安芸(あき)(広島県)大朝(おおあさ)新荘をあたえられた。通称は二(次)郎三郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android