封じ込める(読み)フウジコメル

デジタル大辞泉 「封じ込める」の意味・読み・例文・類語

ふうじ‐こ・める【封じ込める】

[動マ下一][文]ふうじこ・む[マ下二]
周囲をふさいで閉じ込める。封じ込む。「暴徒中庭に―・める」
相手を自由に活動できないようにする。「発言を―・める」「強力打線を―・める」
神仏通力などで閉じ込め、外に出ないようにする。「護符悪霊を―・める」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「封じ込める」の意味・読み・例文・類語

ふうじ‐こ・める【封込】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふうじこ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 封じて中に入れる。閉じこめる。封じる。
    1. [初出の実例]「此月は名がきをみせよ文月は雨雲に紙に封しこめたり」(出典:狂歌・豊蔵坊信海狂歌集(17C後))
  3. 相手を自由に活動できないようにする。
    1. [初出の実例]「体の動きまで封じ込められてしまったように」(出典:エオンタ(1968)〈金井美恵子〉一)
  4. 神仏の力などで、活動させないようにする。
    1. [初出の実例]「物の怪に向かひて物語し給はむもかたはらいたければ、ふうじこめて」(出典:青表紙一本源氏(1001‐14頃)若菜下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android