小石川大塚上町(読み)こいしかわおおつかかみまち

日本歴史地名大系 「小石川大塚上町」の解説

小石川大塚上町
こいしかわおおつかかみまち

[現在地名]文京区大塚おおつか四―五丁目

小石川大塚町の飛地(北方)の北に続く町屋。大塚から巣鴨すがも村・池袋いけぶくろ(現豊島区)方面に抜ける通り(現春日通)に面し、北に巣鴨辻すがもつじ町が続く。この通りを隔てて東側の伝通でんづう院領と西側の護国寺領とに分れ、伝通院領には大慈だいじ寺、護国寺領には善心ぜんしん寺・西信せいしん寺の各境内が割込んでいる。西は小石川大塚坂下こいしかわおおつかさかした町や小石川村耕地など、東は伊勢桑名藩松平氏抱屋敷など。伝通院領はかつては小石川村同院領の百姓地であったが、のち百姓町屋を許され、延宝二年(一六七四)に町奉行支配となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報