小菜葱(読み)こなぎ

精選版 日本国語大辞典 「小菜葱」の意味・読み・例文・類語

こ‐なぎ【小菜葱】

  1. 〘 名詞 〙 ミズアオイ科一年草本州四国、九州の池や水田中に生える。ナギに似ているが全体に小さい。葉は四~六センチメートルの柄をもち卵円形。夏から秋にかけ、葉柄の鞘に包まれた径約一・五センチメートルの青紫色の花が数個咲く。漢名鴨舌草。蔛草はセッコクの一名で別。ささなぎ。みずなぎ。《 季語・春 》

▼こなぎの花《 季語・秋 》

  1. [初出の実例]「春霞春日の里の殖(うゑ)子水葱(こなぎ)苗なりといひし枝はさしにけむ」(出典万葉集(8C後)三・四〇七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「小菜葱」の解説

小菜葱 (コナギ)

学名Monochoria vaginalis var.plantaginea
植物。ミズアオイ科の抽水性一年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android