山元 一郎(読み)ヤマモト イチロウ

20世紀日本人名事典 「山元 一郎」の解説

山元 一郎
ヤマモト イチロウ

昭和期の哲学者,言語学者 立命館大学教授。



生年
明治43(1910)年9月14日

没年
昭和47(1972)年7月7日

出生地
鹿児島県

学歴〔年〕
京都帝大哲学科〔昭和9年〕卒

経歴
京都帝大付属図書館嘱託を経て昭和25年立命館大学文学部教授となった。当初実存主義の影響でニーチェ研究などに従事したが、科学的、実験的な方法の意味を探究言語哲学記号論に新しい展望を開いた。言語と感性、言語と論理とのからみ合いを条件反射学的信号理論、分析哲学的な手法で整理し、言語を感性と論理の中間に位置づけた。さらに感性、言語、論理という信号系のあり方を探究した。著書に「ニーチェ」「ミケランジェロの怖れ」「実験的精神」「ことばの哲学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山元 一郎」の解説

山元一郎 やまもと-いちろう

1910-1972 昭和時代の哲学者,言語学者。
明治43年9月14日生まれ。旅順工大予科教授をへて,昭和22年から立命館大教授。ニーチェ研究から科学と論理の哲学にうつり,記号論にすすんだ。昭和47年7月7日死去。61歳。鹿児島県出身。京都帝大卒。著作に「ニイチェ」「コトバの哲学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「山元 一郎」の解説

山元 一郎 (やまもと いちろう)

生年月日:1910年9月14日
昭和時代の哲学者;言語学者。立命館大学教授
1972年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android