山本東次郎(1世)(読み)やまもととうじろう[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山本東次郎(1世)」の意味・わかりやすい解説

山本東次郎(1世)
やまもととうじろう[いっせい]

[生]天保7(1836).8.15. 江戸
[没]1902.11.28. 東京
能楽師。大蔵流狂言方。則正。豊後 (大分県) 中川藩士赤羽嘉助保直の3男。初名さく次郎,のち登也,次郎太。同藩の山本東次郎正方の養子となった。 11歳で藩から狂言修業を命じられ,宮野孫左衛門,小松謙吉に学んだ。 62歳で隠居明治維新の混乱期にもよく芸を守り名人といわれた。

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