岡崎神社(読み)おかざきじんじや

日本歴史地名大系 「岡崎神社」の解説

岡崎神社
おかざきじんじや

[現在地名]左京区岡崎東天王町

黒谷くろだにの南に南面して鎮座する。祭神素戔嗚すさのお命・櫛稲田媛くしなだひめ命およびその御子八柱。もとこの地にあった東光とうこう寺の鎮守社であり、西天王にしてんのう(須賀神社)と相対して東天王社とよばれた。旧郷社。社伝によれば初め北白川きたしらかわ(現左京区)の地にあったが、弘仁年間(八一〇―八二四)の社殿炎上の後、貞観一一年(八六九)播磨国より牛頭天王を勧請して現社地に祭祀したという。「山城名勝志」は岡崎東天王社を東光寺牛頭天王社の後身と記す。東光寺牛頭天王については「二十二社註式」に、播磨国明石あかし(現兵庫県明石市)に垂迹した牛頭天王が同国広峯ひろみね(現同県姫路市)に移り、それより北白河東光寺に入ったとみえ、元慶年中(八七七―八八五)ここより感神かんじん(祇園社、現京都市東山区八坂神社)へ移し祀られたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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