床入(読み)とこいり

精選版 日本国語大辞典 「床入」の意味・読み・例文・類語

とこ‐いり【床入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寝床にはいること。特に、男女が共寝すること。とこばいり。
    1. [初出の実例]「心うきうきとして床(トコ)入の景わするるやぼすけもなし」(出典評判記・剥野老(1662)伊藤小太夫)
  3. 婚礼の夜、新夫婦がはじめて寝所をともにすること。
    1. [初出の実例]「媒妁は此処を見計らって高盛を出し、本尊は床入(トコイリ)で片附けて了ひ」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android