彼の岸(読み)カノキシ

デジタル大辞泉 「彼の岸」の意味・読み・例文・類語

か‐の‐きし【彼の岸】

彼岸ひがん」を訓読みにした語。涅槃ねはん
「いと罪深かなることにこそ。―に到ることなどか。さしもあるまじき事にて」〈・早蕨〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「彼の岸」の意味・読み・例文・類語

かの【彼の】 岸(きし)

  1. ( 「彼岸(ひがん)」を訓読した語 ) 悟りの境地仏教では、生死世界此岸煩悩(ぼんのう)中流とするのに対し、仏の悟りの境界をいう。彼の国。
    1. [初出の実例]「いと罪深かなることにこそ。かのきしに到る事、などかさしもあるまじき事にて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)早蕨)

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