御宅郷(読み)みやけごう

日本歴史地名大系 「御宅郷」の解説

御宅郷
みやけごう

和名抄」に記載がない。平城宮跡出土木簡に「隠伎国海部郡(神カ)宅郷」とあるほか、平城京二条大路跡出土木簡には御宅郷とみえる。神宅郷も御宅郷も諸国に例が確認できないが、訓をミヤケとすれば藤原宮跡出土木簡の「海評三家里」も、美濃国厚見あつみ郡三家郷などの例からみてミヤケとよみ、御宅郷と同一と考えられる。


御宅郷
みやけごう

「和名抄」高山寺本は「美也計」、東急本は「美也介」と訓を付す。この御宅郷は「日本書紀」安閑天皇元年閏一二月条に武蔵国造笠原直使主が大和朝廷に献上したとみえる「橘花屯倉故地であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android