御無用(読み)ゴムヨウ

デジタル大辞泉 「御無用」の意味・読み・例文・類語

ご‐むよう【御無用】

相手を軽く敬って、その配慮は、しなくていいことの意で、相手の好意心遣いを断るときなどに用いる。「遠慮ご無用です」
門付け・物乞いなどを断るときにいう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御無用」の意味・読み・例文・類語

ご‐むよう【御無用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 )
  2. 相手に軽い敬意をもって、しないように頼む時に言う語。
    1. [初出の実例]「かさねがさねくゎぶんにはあれども、もはや御むよふ御むよふ」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)
  3. 相手の申し出などを断わる時に言う語。たとえば、門付(かどづ)けや物もらいなどにいったりする。
    1. [初出の実例]「『ようござらふ、いそひでいへ』『いやいや御無用でござる』」(出典:虎明本狂言・鬮罪人(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android