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鬮罪人 クジザイニン

大辞林 第三版の解説

くじざいにん【鬮罪人】

狂言の一。祇園会の山車だしの余興で鬼の役を引き当てた太郎冠者は、亡者の役に当たった主人を稽古にかこつけ、本当に打ち据える。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鬮罪人
くじざいにん

狂言の曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。祇園会(ぎおんえ)の頭(とう)にあたった主人は、町内の人たちと山鉾(やまぼこ)の出し物を相談する。いろんな案が出るが、そのつど太郎冠者(シテ)のクレームでつぶれ、太郎冠者が提案した地獄の鬼が罪人を責める案が採用される。鬮でそれぞれの役を決めると、太郎冠者が鬼の役を引き、主人は罪人の役になってしまう。早速稽古(けいこ)にかかり、太郎冠者の鬼(武悪(ぶあく)の面を使用)が主人の罪人をここをせんどと責めたてるので、主人は怒りだし太郎冠者を追い込む。得意満面の太郎冠者と苦虫(にがむし)をかみつぶす主人、いかにも狂言らしい設定であるが、下剋上(げこくじょう)や風刺といった意味はなく、祇園会をめぐる京都町衆の自由な雰囲気を生き生きと描く。[油谷光雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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