春日野村(読み)かすがのむら

日本歴史地名大系 「春日野村」の解説

春日野村
かすがのむら

[現在地名]武生市春日野町

府中町の西南、春日野谷奥の東西に狭長な谷間にあり、西に峠を越せば中津原なかつはら村に至る。慶長三年(一五九八)九月の越前府中郡在々高目録に村名がみえ、高五七七・七七石、先高四七八石余・出分九九石余。貞享三年(一六八六)福井藩領から幕府領となり、明和元年(一七六四)三河国西尾藩領になった。幕府領時代、当村は高額の山手年貢に苦しみ、氏神山王社(現大山咋神社)の神職福昌院が減免祈祷に精進する一方、村役人は本保ほんぼ陣屋へその窮状を訴え、代官窪島作右衛門も身命を賭して幕府へ減税方を請願した。その結果、享保七年(一七二二)減免聞入れの吉報が届いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android