桃川 燕雄(読み)モモカワ エンユウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桃川 燕雄」の解説

桃川 燕雄
モモカワ エンユウ


職業
講談師

本名
河久保 金太郎

生年月日
明治21年 12月21日

出生地
東京・四谷

経歴
無類の記憶力と博識で無数の演題をそらんじ、多くの同業者が教えを受けた貴重な存在だったが、名人ではなかった。実力がありながら、余りに伝統に即した古風な芸風が時代に合わず、容れられなかった。明治36年に桃川実入門以来、生涯同じ芸名晩年安藤鶴夫の直木賞受賞作「巷談本牧亭」のモデルとして一躍有名になった。

没年月日
昭和39年 4月2日 (1964年)

伝記
貞丈のお笑い芸界銘々伝 一龍斎 貞丈 著(発行元 日本デザインクリエーターズカンパニー ’90発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「桃川 燕雄」の解説

桃川 燕雄
モモカワ エンユウ

明治〜昭和期の講談師



生年
明治21(1888)年12月21日

没年
昭和39(1964)年4月2日

出生地
東京・四谷

本名
河久保 金太郎

経歴
無類の記憶力と博識で無数の演題をそらんじ、多くの同業者が教えを受けた貴重な存在だったが、名人ではなかった。実力がありながら、余りに伝統に即した古風な芸風が時代に合わず、容れられなかった。明治36年に桃川実に入門以来、生涯同じ芸名。晩年、安藤鶴夫の直木賞受賞作「巷談本牧亭」のモデルとして一躍有名になった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桃川 燕雄」の解説

桃川燕雄 ももかわ-えんゆう

1888-1964 明治-昭和時代の講談師。
明治21年12月21日生まれ。桃川実(みのる)に入門。伝統的な芸風で,演目に通じた。安藤鶴夫の「巷談本牧亭(こうだんほんもくてい)」のモデルとなって世に知られる。昭和39年4月2日死去。75歳。東京出身。本名は河久保金太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android