水軒川(読み)すいけんがわ

日本歴史地名大系 「水軒川」の解説

水軒川
すいけんがわ

紀ノ川支流河口に近い左岸の築地つきじ橋付近から分れて南流、みなと西浜にしはまを縦貫して大浦おおうらに至り、西折して和歌山南港に注ぐ。ふる川ともいった。

建久七年(一一九六)三月日付高野山住僧等言上書(宝簡集)に「右、紀伊湊者、当御庄(雑賀庄)之内也、依為吉野河末派、当山運上米輻湊此河後、而依為津頭、善悪之事聚集之間(下略)」とあり、雑賀さいか庄内を流れる紀ノ川を、紀伊湊きのみなとに往来する船舶が行き交っていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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