沓引き(読み)クツビキ

デジタル大辞泉 「沓引き」の意味・読み・例文・類語

くつ‐びき【×沓引き/臥機】

織機の付属具。一端機械のまねきにつけ、他の一端を織る人の足につけて、足の屈伸あぜを操るための麻縄。すそお。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沓引き」の意味・読み・例文・類語

くつ‐びき【沓引・臥機】

  1. 〘 名詞 〙 機織の付属具。麻なわなどでつくり、一端を織る人の足にかけ、足の屈伸に従って、あぜを上下させるもの。裾緒(すそお)
    1. [初出の実例]「夢に、臥機〈久都毗枳と謂ふ〉と絡垜〈多々利と謂ふ〉と、儛ひ遊び出て来て」(出典:肥前風土記(732‐739頃)基肄)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android