父井村(読み)ちちいむら

日本歴史地名大系 「父井村」の解説

父井村
ちちいむら

[現在地名]佐伯町父井原ちちいばら

妙見みようけん(三八三・八メートル)西麓にある。北は市場いちば村、東は小原こばら村。伝承によると、父井と母井という名水井戸があり、村名の由来という。慶長一〇年(一六〇五)の備前国高物成帳(備陽記)には、佐井木さいき庄父井村とある。寛永備前国絵図に村名がみえ、高七〇四石。「備前記」に枝村大成おおなるが記される。「備陽記」では田畠五一町二反余、家数一〇二・人数七三〇、岡山城下京橋きようばしまで道程六里三〇町、船路倉安くらやす川通り京橋まで一〇里一〇町、池一五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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