癰腫(読み)ようしゅ

精選版 日本国語大辞典 「癰腫」の意味・読み・例文・類語

よう‐しゅ【癰腫・&JISF872;腫・擁腫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はれもの。悪性のできもの。癰(よう)
    1. [初出の実例]「柳原一位自去月廿日比癰腫出来、両三日被煩云々」(出典言継卿記‐永祿三年(1560)二月二日)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐楚策・考烈王〕
  3. 樹木皮膚、物などの表面がふくれあがったもの。瘤(こぶ)。また、節こぶの多い木。転じて、いたずらに大きくて無用のもの。おろかもの。
    1. [初出の実例]「臃腫遂物宣。支離養天寿。我本不材人。樹樹能無咎」(出典:参天台五台山記(1072‐73)五)
    2. [その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「癰腫」の読み・字形・画数・意味

【癰腫】ようしゆ

悪質なはれもの。〔素問、生気通天論〕營氣從はず、理にふときは、乃ち癰腫を生ず。

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