稲鯨村(読み)いなくじらむら

日本歴史地名大系 「稲鯨村」の解説

稲鯨村
いなくじらむら

[現在地名]相川町稲鯨

二見ふたみ半島のほぼ中心部に位置する。南は米郷よなごう村、北はたちばな村、前面は海。佐渡島の純漁村地区として知られる。元禄七年(一六九四)検地帳(稲鯨区有)では田一町四反余・畑二三町四反余。漁船を係留する港湾に恵まれ、延享三年(一七四六)の村明細帳(同区有)をみると、男の稼は漁猟とある。寛政元年(一七八九)の道中案内帳(西野家蔵)によると、械役船一〇〇艘を所有し、戸口は一八六軒・七四七人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android