美岱召(読み)びたいしょう

世界の観光地名がわかる事典 「美岱召」の解説

びたいしょう【美岱召】

中国の内モンゴル(蒙古)自治区の包頭(パオトウ)東方70kmにあり、別名を「三娘子廟(さんじょうしびょう)」という、大青山の南麓に立つ寺院。明の隆慶年間に順義の王だったアルダン・ハンが築城し、1606年にチベット高僧が本格的にチベット仏教を伝えた後、寺院として整備された。長さ681mの壁で囲まれた四隅には楼閣が建ち、境内の天王殿や大雄宝殿、琉璃殿などは漢とチベットが混合した独特な建築様式で、城塞邸宅を折衷した珍しい構造になっている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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