西之端町(読み)にしのはしまち

日本歴史地名大系 「西之端町」の解説

西之端町
にしのはしまち

[現在地名]下関市赤間あかま町・田中町たなかまちの各一部

唐戸からと湾に面する東西に長い町。東は赤間町南西東南部ひがしなべ町。

建徳二年(一三七一)今川了俊の「道ゆきぶり」に「赤まの関のにしはしによりて、なへの崎とやらんいふめる村は、柳のうらの北にむかひたり」とみえる。「長門国志」に「古ヘ赤間ト称フル地ハ、北ハ波夜登毛ノ浦ヨリ西南ハ西端町ト云市街マデ、二十町許ノ間ノ名ナリシト見エタリ」とあり、赤間の西端にあったことからこの名が起こったといわれる。

元文四年(一七三九)の「地下上申」添付絵図には「西ノ端丁」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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